蔵王南部県境尾根
蔵王ライザスキー場~舟引山~二ッ森山
 (番城山へのもう一つのルート)

番城山に続くこの尾根は、最上川水系、阿武隈川水系を分ける中央分水嶺でもあります。

 

コースタイム H17年3月22日 曇り
ライザリフトペア2降り場9:00~滑り出し地点9:10~舟引峠10:00-10:10~フスベ分岐10:50~休憩15分~二つ森山11:50-12:00~萱平分岐12:30~萱平13:15

 

ライザスキー場ペア2リフトを下り、冬期閉鎖のエコーラインを下ります。2つ目の右カーブから南へ入った所が滑り出し地点。これから滑っていく尾根が遠くまで眺められます。
まずは横川堰に向かって、このコース一番の快適な斜面を滑って行きます。下部で潅木が少々うるさくなった所を越すと横川堰。横川堰は、宮城県横川上流の沢から山形県の上山へ引いている水路です。
先人が長い年月を費やして完成させた農業用水路です。

 

雪が少ない時は堰が出ていて、左(東)に迂回し隧道になっている所を渡るようですが、今年はすべて雪の下、さすがに堰の気配もありません。
そのまま林道に入りシールを付けて歩いて行きます。
休日にはスノーモービルが、舟引林道からこの林道を通ってエコーラインまで入っているようです。
ライザスキー場上部から刈田岳周辺はスノーモービル禁止となっています。
(ライザスキー場内は許可されたスノーモービルのみ)

尚、刈田岳から熊野岳に至る稜線では、避難小屋管理の為に宮城県のスノーモービルが走っている事があります。

 

私達は途中で舟引峠まで続く林道から離れ、尾根を辿りました。舟引山の小さなピークを越えて舟引峠に向かって滑り下ります。
舟引き林道は山形県上山市萱平から宮城県の横川に抜ける林道で、山形県側は南蔵王林道(8km)、宮城県側は不忘山林道(14km)と言います。
無雪期の車での通り抜けは、
宮城県側が悪路の為できないと考えた方が良いでしょう。(写真は舟引峠)

 


二つ森山の登り付近から歩いて来た方向を振り返って見る舟引峠からは再び尾根を辿りました(地図にある林道を辿っている人もいるようです)。
小さなアップダウンを繰り返しながら歩いて行きます。
フスベ山への分岐点は雪庇が張り出していました。

 


 二つ森山へ向かって

 二つ森山への登り

 


二つ森山からの番城山と萱平分岐

 

 萱平分岐

 

番城山には、つきあたりの峠を左に巻いて行きます。
萱平へは右手、林道は北向きの為雪面がクラストしています。
垂れ下がった枝を避けたり倒木を跨いだりしながらボーゲンぽく滑っていきます。
いいかげん大腿部が痛くなった頃、萱平到着です。
このコースは滑り始めと二つ森山の下り以外はシールをつけてのアップダウンです。
お天気が良く、雪が締まっていれば快適な尾根歩きとして楽しめます。
番城山まで足を延ばす時は、リフトを待たないで早めに出発した方が良さそうです。